【ご報告】SIerを退職しました。
平成に新卒でSE採用していただいたSIerは、3月15日を持って円満退職しました。
これは、いわゆる転職エントリというジャンルに相当するものです。
新しい職場では、コーポレートエンジニアリングチームのマネージャとして情報セキュリティを担当します。
引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします。
facebookで繋がっている知己の方々へ【ご報告】したところ、みなさん寝耳に水だった様でしたが、多くの方からお祝いのメッセージをいただきました。ありがとうございます。
初出社日も翌朝になった前日にどんな服装で行けばいいのかとつぶやいたところ、お一人、察したらしくメッセをいただきました。『流石だな』と思った次第です。
さて、転職エントリというと、なぜ辞めたのかを知りたいのではないかと思うのですが、後ろ向きのところは全くないので困ったものです。
では、何を書き残そうか。そう思案したのですが、こんなことは書けそうです。
- SIerを辞めた理由
- エンジニアのキャリア
- 家族の反応
- 恒例の
- フィードバック
Q どうしてSIerを辞めたんですか
転職先の候補の面談の場で何度か、
「どうして事業会社で働きたいのか」
と言う問い掛けがありました。
本心でもあったので、
『そちら側にいって経験したいことがある(意訳)』
と答えています。
SIerでプロジェクトマネジメントをやっていると、業務委託を受けた範囲でのプロジェクトマネジメントしかできません。PMBOKを読んだり、プロジェクトの書籍を読むなどするとプロジェクトとは、プロジェクトオーナのいる事業会社がプロジェクトの全てのリスクをコントロールしながら、トータルでマネジメントすることがわかります。それを経験するために、その一線を超えて事業会社の一員としてチャレンジしてみたい、と思ったのです。
Q エンジニアのキャリアをどう考えていますか
今、50代とちょっと過ぎたところです。定年は60歳として、雇用延長できたとすると、あと10年くらいのキャリアを継続することも選択肢としてはありました。転職を決断するときに参画していたプロジェクトも、流石に定年まで居られることはないでしょうし、さらにその先は、どんな業務の担当になるかは(将来の話なので)誰にもわかりません。
だったら、
『やってみたいことをやったらいいのでは』
と考えたのです。もちろん、やってみたいことは、向こう側に行くことです。
2015年にマイナビから技術商業誌で作家デビューをする以前から色々と書き散らしている中で、自分のポートフォリオを振り返る機会が何度かありました。今、改めてポートフォリオを眺めて見ると、自分にとってのエンジニアのピボットは、2003年3月のPMPの取得です。
2003年の取得を起点として、自らの判断で進む方向の舵を切り、現在に至っています。ポートフォリオとしてエンジニアのキャリアを書き残しておくといいのではないかと思います。
業務経歴書があるじゃないかと思うかもしれませんが、あれ、プロジェクト名と1−2行の説明と適用技術しか情報が記載されていなかったりしませんか。プロジェクトで担ったロールやプロジェクトで活用したスキル、習得したスキルは書いたり書かなかったりかな、と。
採用側に回ると知りたいのは、どの様な立場を任せられるか、どの様なスキルとスキルレベルを持っているかを見極めしたいじゃないですか。自分に対して採用者としてキャリアをヒヤリングするつもりで残すといい訓練になると思います。お試しください。
まず、思った様にかけませんから。
Q 家族の反応はどうでしたか
ワイフも子ども達も『そうなんだ』くらいの反応だったかな。反対や再考を求める様なことは全くありませんでした。ポジティブなのか、パパのイシューだから、と思っていたのかは聞いていないので。どうなんだろう。
新天地に着任して、1週間経った夜にこんなことを聞かれたのですよ。
『騙されていない?男の人って、夢を実現できるなら給料いらないって言う人もいるけどお給料出るの』
笑いましたけど。まだもらっていないので出るかどうかはわかりませんが。
恒例の
フィードバック
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また、主宰しているプロジェクトマネージャ保護者会では、プロマネ育成のワークショップを提供しています。社内講座の一環としてご興味のありましたらご相談ください。
直近では、3月27日のJaSST'19Tokyoの第1日目でJaSST向けにカスタマイズした『プロばこ4JaSST』をワークショップで体験できます。
サークル活動も継続して行う予定です。技術書典6(4月14日開催)では、『ガルパン仕事術6』のほか、エンジニアのキャリアに必要なスキルの伸長をテーマとした新刊を出したいと鋭意執筆中です。
カバーイラストは、いつものりふぁさんのカワイイイラストです。中身もいつもどおりガチなので、表紙に騙されてください。
それでは、六本木で見かけたら声をかけてください。スイーツでも食べに行きましょう。